超土砂降り、大雨キャンプ

関東圏におけるつい先日の土日の天気を知っているだろうか?要するに昨日一昨日だが、夜に猛烈な雨が降った。にもかかわらず私はキャンプをしていた。今までのキャンプの中で最も過酷だったということはいうまでもない。なぜそんなことになったのかも含めて話していこうと思う。

 暇な土日

土曜日の朝起きて、まず思ったのは「ひまだなー」という思い。何かしたいと思ったのだが、天気もいまいち良くないしこれと言ってやりたいこともない。youtube活動やブログを書くということもできたがどうも乗り気じゃない。何かないかと思ったときキャンプしよう!と思ったわけだ。詳細の天気予報を確認してみると、夜に雨が降りそうだということがわかった。このとき大雨という認識ではなくパラパラ降るくらいに思っていた。普通の感覚ならわざわざ雨が降りそうな時にキャンプをするということはあまり考えないが私の場合は少し変わっている。何か不便なことが起きている方がテンション上がるのだ。一番好きなのは極寒の真冬キャンプ。雨はちょっと嫌だったけどそれでも雨の中ぼーっとしたいという思いが強くキャンプをすることに。しかしこれが地獄の始まりだった。

 

到着からの大雨

キャンプ場に到着したのは17時頃だった。この少し前にパラパラと雨が降り出したのだが、私の頭の中では「これ以上降らないだろう。もう少し粘っていてくれ」という思いだ。しかしそんな思いは裏切られ、到着した頃には信じられないほどの大雨。普通に考えてもなかなかお目にかかれないほどの大雨だ。普通ならここで帰るわけだが私はムカついた。本当に心の底からムカついたのだ。何にムカついたかというと、「どうしてもう少し待ってくれないのだ」という思いでムカついたのだ。ムカついた先にどう言った行動をとるかというとそのままキャンプを決行するという行動だ。しかし半端じゃない豪雨。傘もなければカッパもない。シャワーを浴びているレベルでびしょびしょになりながらまずはタープを設営する。とりあえず雨をしのげるポイントが必要だ。そしてそこに荷物を運び入れてキャンプに使う道具はなんとか揃った。あとは少しずつ領地を広げていくだけだ。

 

 

雨は全然止まない

1時間待っても雨の勢いは一向に弱まらない。こうなってくると何もできないのだ。まずはテントを立てたいのだがこの雨ではインナーを立てるだけでインナーがびしょびしょになってしまう。とりあえず腹が減ったのでバーナーで飯を食う。この日はトマトソースの中に鶏肉などを入れて煮込んだものを食べた。食べ終わっても雨は止まない。というか寒いのだ。そりゃそうだ。体はびしょびしょで風は少し吹いている。寒くないわけがない。飯も食ったしとりあえずぼーっとしたしやりたいことはやったからここで帰ろうかとも思った。しかし雨が強すぎて帰る気にもならない。ということでここで正式に宿泊することを決意する。一応着替えは持ってきていたので全てが終わった際に着替えることが可能だったということも泊まろうと思えた要因だろう。

 

 

致命的な忘れ物

とにかくテントを立てなければ寝れないということで設営を始めるわけだが致命的な忘れ物をした。ペグを忘れたのだ。タープを止めておくペグはあるのだが、テントを止めるペグがないのだ。これははっきり言って致命的、とりあえず色々考えたが、ペグを刺さないでそこにインナーテントを置くだけという暴挙に出た。しかしこれはこれで好都合だった。土砂降りの中外に出てテントを立てるよりタープの中にインナーだけ置いておけば濡れずにすむ。テントの固定はできないがとりあえず自重で、風に関してはタープがある程度防いでくれる。幸い風もあまり吹いていない。ということでこの作戦で行くことに。ちなみにもし初心者でキャンプをしようと思っている人は絶対に真似しないでください。風が強い場合は人の自重なんてあてにならないですし簡単に吹き飛ばされます。しっかりと正しく設営しないと大変なことが起こる可能性があります。

 

 

無事設営が終わり

なんとか予定通り(?)に設営が終わり、着替えて中に入った。あとはだらだら時間を過ごしてとなるわけだがスマホを車の中に忘れてきているのだ。暇を潰すことができず、ただただぼーっとしていた。しかしさすがに外にも出れず限界がきていたので寝ることにしたのだ。この時21時頃。まぁまぁキャンプ場で寝るには悪くない時間だ。そして寝たわけだがもう一つ重要なことがあった。

 

 

川の増水

私が行ったキャンプ場には川が流れているのだが当然増水している。それもかなりの量だ。流されたらシャレにならないのでできるだけ高く水から遠いところにタープは設営している。しかし雨は弱まらない。このままこの位置までくるのではないかとハラハラしてはいたが案外心配していなかったようで、速攻眠りについた。私がキャンプをしていて1度も朝まで目が覚めなかったことはない。案の定夜中に目が覚めた。一応水の位置が気になったので確認しに行くと雨はだいぶ弱まっていた。しかし増水はさらに進んでおりなんとタープから1mのところまで水がきているのだ。あたりを見渡せば他にいたキャンパーが撤収している。要するに浸水したのだ。これはやばいと思いながらも雨も弱まってるし、眠いし、もういいやと再び寝ることに。そして朝を迎えた。

 

 

無事にキャンプを完了

朝5時頃に起きて外を見てみると雨は降っていなかった。川の水はタープから5mくらいの場所まで後退しており、私が夜中に確認した位置が最も増水した状態だったようだ。このあと天気がよければそのままデイキャンプをしてから帰るということもできたのだがいつ雨が降ってもおかしくないレベルの様子。また降り出して帰るチャンスを失うのも嫌だったのでそうそうに朝食を取り、片付けを始めた。そして7時過ぎには全て完了し撤収することができた。一体何しに行ったんだろうと思うようなキャンプだった。

 

 

家に帰って

家に帰ってまずは風呂に入った。当然お湯は貯めた。そのあと前日録画して置いたテレビを見ていたのだが、18時頃に大雨警報が出ていたことを録画した番組を見て知った。その真っ只中私はテントを立てていたのだ笑 もう頭がおかしいとしか思えない。もちろん雨が降っていない状態でテントの設営を終えているという状態であればそこまで問題ではなかったが、さすがにザーザー降っている中、設営するのは我ながら頭がおかしい。私が先に設営を終え雨の中ぼーっとしている横に突然人がやってきて、ずぶ濡れになりながら設営を始めている人を見つけたら、頭おかしい人だと思うだろう。それくらい奇行だったのだ。

 

 

最後に

もうこんな大雨キャンプをすることはないとおもう。もちろん上記でも書いた通り設営が終わった状態で大雨ということであれば問題ない。しかし、今回のようなパターンはもうないと思う。しかし達成感はすごかった。生きて帰ってきたという謎の達成感は得られた。達成感は得られたが、キャンプとしてはやはり楽しかったと言えなかったので近いうちに必ずリトライしなければならない。これからまた涼しくなってきてキャンプがしやすくなる。次のキャンプが楽しみだ。